2006年 05月 09日 ( 1 )

クリスチャン・ツィメルマンピアノリサイタル 2006.5.9


札幌コンサートホールkitaraのある中島公園の桜。


や〜、とうとう行って来ました。
ツィメルマンのリサイタル!!

2006年日本公演、一昨日の盛岡に続く2番目、
札幌コンサートホールkitaraでのプログラムは次の通り。


モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調KV.330
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」
ショパン:バラード第4番 ヘ短調
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
グラジナ・バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番

アンコールはガーシュインの3つの前奏曲と、主催者側も曲名が不明の^^;
ノクターンのような曲・・・。
古典から順を追って現代曲まで。
ツィメルマンのレパートリーの深さも伺い知れます。


とにかくすごい、もうこの世のものとは思えない綺麗な音。
ペダルを多用しないブリリアントな音たちは
まるでオーケストラの様々な楽器のよう!
少し長めの溜めやフェルマータから産み出される絶妙なメリハリとも相まって
音楽が喜んで喜んで、仕方がないと言った感じでした。

何と言うか、ツィメルマン自身が音楽、なのです。
ピアノを弾こうとか、音楽をしようとか言うのではなく、
そこに、ただ美しい音楽があってこちらに届けられている、そんな感覚。
優しい曲も激しい曲も、圧倒的な安定感と段違いの完成度で
こちら全部を包み込んでいきます。

もう、最初から最後まで感動しっぱなし、
午後7時開演のリサイタルは、
あっという間の二時間でした。^^;

特に良かったと思ったのは、最初のモーツァルト。
始めの音からうわっっと涙が出そうになりました。
元々私はモーツァルトはあまり好きではないのですが、
今日のソナタは別でした。
何と言う音!すごい!美しい!
天上の音楽を聴いているかと思うほどに、良かったです。

そして、悲愴ソナタ。
なかでも3楽章の出だしのフレーズ、数回出てくる訳ですが、
単に切なげなだけではなく、その中に憂いを秘めたり、強い意志を持たせたり、
見事な弾き分け!
有名すぎるこの曲ですが、聴いていてこんなに感情が高まったのは
今までにありませんでした。

心底ドラマティックなショパン、心躍る色彩豊かなラヴェル、
そして初めて聴くこともあり、情熱的で躍動感あふれる演奏にすっかり
惹き付けられてしまったバツェヴィチ・・・。
どれもがただただ、素晴らしかったです。

聴くところによると、ツィメルマンは常に相応しいピアノを選定し、
音響などの効果も充分に研究してコンサートを行っているそうです。
素晴らしい音楽を、最高の環境と条件で
表現しようと言う、その姿勢にも深い感銘を受けました。

客席には著名な音楽家のお姿もちらほら・・。
終演後には、出待ちの人だかりもすごかったです。
私とびびは、すぐに帰って来ましたが。(笑)

ああ、なんだかツィメルマンの音色が耳について離れません。
すごく幸せな気分・・・。
本当に聴きに行って良かったです。
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by pianoix | 2006-05-09 23:29