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お越しいただき、どうもありがとうございます。
2006.9〜の演奏会覚え書きは 下記に移転し、公開しております。 http://pianoix2.seesaa.net/ 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m # by pianoix | 2006-09-20 13:20
![]() PMFアンサンブルアカデミーによる演奏会、 2002年から始まった地域ふれあいコンサートに行って来ました。 札幌市内で近代美術館や、モエレ沼公園などでのPMFアンサンブルアカデミーの演奏会が行われていますが、 このように地域が主体となって、地域の小学校の体育館を会場とし、そして昨年からはその地域の中学校の吹奏楽部も参加し、指導を受けたり、合同演奏をすると言うのは ここだけ。これはかなりすごい、画期的なことだと思います。 私とびびは昨年から聴きに行っていますが、今年は夫も加わり、 会場となる伏古小学校へ行って来ました。 プログラムは以下の通り。 ◆中学校3校、それぞれの吹奏楽部による演奏 Dominion of the Sky Yellow Mountains (Jacob de Haan) ジャパニーズグラフティXI 「刑事ドラマテーマ集」 ◆PMFオーケストラと中学3校吹奏楽部合同演奏 「ロッキーのテーマ」 ◆イアン・ボースフィールド (ウィーンフィルハーモニー管弦楽団トロンボーン首席奏者・英国王立音楽学院教授)指揮 PMFオーケストラメンバーによる演奏 ジョブリン:イージー・ウィナーズ ブラームス/クリース編曲:4つの小品 作品119から間奏曲ハ長調 ブラームス/クリース編曲:4つの小品 作品120から狂詩曲変ホ長調 ビゼー:カルメン組曲 ヘイゼル:三匹の猫 ほか この日のために、一生懸命練習して来た中学校吹奏楽部がそれぞれまず演奏しました。 どの学校も本当にレウ゛ェルが高く、ソロもたくさんあって、ソリストたちが堂々と聴かせる演奏をしているのも本当に素晴らしいと思いました。 それぞれが終わる毎に、ボースフィールド教授が講評を述べて行きます。 教授はまず、どの学校も「ものすごく準備ができていて素晴らしい」と絶賛。 それから、おのおのの演奏について二、三のアドウ゛ァイスをして行きました。 「音色に温かみを与えること」、「同じ音が続く時、そのどれもけっして同じように吹かないこと」など、ご専門のトロンボーンを吹いて具体的に指導されます。 ピアノを弾く上でも、音楽をやっている全ての方にも、とても参考になることばかりでした。 中で最も教授が強調されたことは 「もっと楽しんでリラックスして演奏すること」でした。 どの学校も、どの生徒も必死で練習を積んで、やっと迎えた晴れ舞台、とてつもない緊張との闘いです。ミスしては行けない、音は出るのだろうか、などなどそう言った心配で頭がいっぱいでありましょう、それは聴く側にも痛いほどわかる気持ちでした。が、ボースフィールド教授はやはり、音楽をすると言うことはどういうことか、演奏する側が楽しんでなければ、聴く側に楽しさが伝わらないと言うことを、一番大事なことを一番強調したのです。 ああ、そうよね〜、そうでなくてはね〜、と私もびびも大いに納得。改めて音楽をすることの意味を噛み締めました。 続いてPMFオーケストラのメンバー9名の方が入場され、中学校との合同演奏です。 3校と9名が一緒に演奏するロッキーは、これはもうもう、大迫力。 教授の的確なアドウ゛ァイスのあとで、生徒さんたちも幾分?(笑)のびのびと演奏されていて、見事な合奏に。会場は割れんばかりの拍手を送りました。 その後は、PMFオーケストラによる演奏へ。 9名の方は、トランペット、テューバ、ホルン、トロンボーン、バストロンボーンと、金管のメンバーです。 金管アンサンブルは、ともするとキンキンしてうるさい?^^;と言うイメージがあったのですが、そんな私の偏った概念はすぐに崩れました。 みなさん、さすが、世界17カ国から厳しいオーディションを通って来た方ばかり。 音色が本当に自由自在なのです。!(^^)! 特に、メロディ部分を受け持つトランペットには、驚きの連続でした。 曲によって、高音部の旋律だったりするのですが、木管のクラリネットのような音色であったり、オーボエのようだったり、全くもってすごいなあ、と私はただただ、感嘆していました。 曲もバラエティに飛んでいてとっても良かったです♪ おなじみのブラームスの狂詩曲は、大好きな曲の一つなのですけれど、ピアノだと割と派手で華やか、という印象だったのが、金管アンサンブルだとすごく厳かで宗教曲のよう。 そう言った曲の印象ががらりと変わる様も実に面白かったです。 カルメン組曲はまるでドラマを観ているかのようで楽しめましたし、その他、金管楽器の効果的なミュート使いでとぼけた音色になったりするのは、周りの小さな子供たちに大いに受けたりしていました。 会場は、終始和やかでとても温かい雰囲気に包まれ、文字通り「ふれあい」の名にふさわしい演奏会でした。 このコンサートは今年で五回目を迎えました。 来年は、多分びびの小学校で行われると思います。 来年も再来年もその先も、 ずっとずっと続いて行ってほしいと思いました。 # by pianoix | 2006-07-16 09:25
![]() 大好きなピアニスト、小山実稚恵さんのピアノリサイタルに行って来ました♪ 会場は札幌コンサートホールKitara、その小ホールです。 プログラムは以下の通り。 シューマン:アラベスクハ長調 作品18 シューマン:幻想曲ハ長調 作品17 ショパン:ノクターン第8番変ニ長調 作品27-2 ショパン:マズルカ第32番嬰ハ短調 作品50-3 ショパン:舟歌嬰ヘ長調 作品60 シューベルト:幻想曲ハ長調「さすらい人幻想曲」作品15 D.760 ●アンコール バッハ:平均律第1集第1番より プレリュードハ長調 ショパン:練習曲 作品10-1ハ長調 ベートーヴェン:バガテル 作品33-5ハ長調 「小山実稚恵リサイタルシリーズ 〈音の旅〉ピアノでロマンを語る 第1回 白:ものごとのはじまり〜ロマンへのさすらいの旅」という長いタイトルがついた今回の演奏会。実は、小山さんが今年から12年間に渡って24回行おうとしているピアノリサイタルシリーズの記念すべき第1回だったのです。 演奏に先あたり、まず小山さんご自身のプレトークがありました。 小山さんにお会いするのは2003年9月のピアノリサイタル以来です。真っ白なドレスでご登場の小山さんは、相変わらず笑顔が素敵な方です。 1オクターブは12の音からなり、平均律の調性は24であり、また1日は12時間が2回巡って24時間、干支は12からなることなどなど、12と24と言う数字にこだわった理由をまずお話しされました。そして、今回第1回の選曲をハ長調=C dur(ツェードゥア)にこだわり、つまり=白、と言う色で始めたかったこと(だからドレスも白(^^))、ショパンではそのハ長調から一番遠い嬰へへの冒険を試みたことや第2回のリサイタルに繋がる作曲家同士の思いや深い関わりなどをわかりやすく説明してくださいました。 長い旅へのはじまりを誘うシューマンは、アラベスクから。私たちも一緒に旅立ちです。 小山さんのまっすぐで素直な音が、優美で可憐な曲にぴったりです。 幻想曲ハ長調は久々に全曲通して聴きました。行進曲風の第2楽章は、風格漂う王者の行進です。対照的な前後の1、3楽章のロマンティックさ、逡巡する気持ちの表現では、シューマンのクララへの熱い想いや苦悩がストレートに伝わって来て、たびたび胸が締め付けられるました。 久しぶりに真正面から見られる位置に座ったので、小山さんの腕や体の使い方が一目瞭然。ド迫力の強音でもまったく力みのない、しなやかに動く小山さんの腕の、無駄のない美しさにも、見とれてしまいました。 後半はショパンです。 ノクターンが始まると、あ、音色がショパンになった!(*^^)vガラッと空気が変わりました。 なんと装飾音が麗しいのでしょう。ショパンはこうあらねば。 繰り返される主題、それに対する最後の、想いの丈を全部吐露する答えの部分では、感極まってウルッと来てしまいました。 一変して不安げな雰囲気のマズルカ、ここでは小山さんの抜群のリズム感に感服しました。わ〜、これぞマズルカ、小山さんご自身が書かれた解説にあるようにこの「究極のマズルカ」を究極の演奏で聴かせてくれました。 舟歌はもうもう、バ〜ンと言う最初の音から、全部安心して任せられる安定感です。舵取りの左手に乗って、聴いている私たちも大海原に心地よく航海していました。 いよいよ今日のフィナーレ、シューベルトへ。 作曲したシューベルトが自分でも難しすぎて弾けず、「悪魔にでも弾かせてしまえ!」と言ったと言う、曰く付きの作品ですが、やはり、 ダンッダダ、ダンッダダ、ダン・・・という「さすらい人」のフレーズが始まると,否が応でも胸が高鳴ります。 途中、オクターブのスケールやアルペジオの華々しさにびびと思わず顏を見合わせたり、絶え間ない右手のきらびやかな上り下りに溜息が漏れたり、ポンポンと飛ぶ手の交差に目を見張ったり、と超絶技巧の数々にもワクワクし通しでしたが、緩急のメリハリもくっきりつけ、息切れも中だるみもすることなくグイグイッと聴く者を引き込んで行く演奏には心の底から惹き付けられました。 約25分と言う大曲ですが、全く飽きることなく、そこで繰り広げられるドラマに改めて名曲だなあとしみじみ感じ入ることが出来ました。 それにしても、何度も思ったのですが、小山さんの出す男性顔負けの力強い音は、本当に思い切りが良い音で、聴いていて胸がスカッとしますね。大好きです♪ すべてをこの曲に捧げて、そして次回へ繋がる期待感を込め、力を出し尽くした小山さんの演奏に、私たちは大拍手を送っていました。 とっても素晴らしかった!!さすらい人、圧巻の一言でした。 鳴り止まぬ拍手に応えて、アンコールは三曲。これも、なんと全部がハ長調!ここにも小山さんの心憎い演出がきらりと光っています。 穏やかなプレリュード、快活なエチュードに続き、かわいらしいバガテルへ。と、このバガテルの終わりにちょっとしたハプニングが!? なんと、ドからドへと続く締めくくりが、レからドに!?これには小山さんご自身ががっくりされ、体をのけぞらせてしまいました。でもそれはもうご愛嬌ですよね。そんな微笑ましい様子に会場からも温かな笑いが・・・。 終演後はサイン会があり、私もびびも迷わず、一目散に並びました。 大舞台を終えたにも関わらず、やはりにこやかな小山さんに、こちらの心も和みます。 私は写真にありますこの演奏会シリーズの全ての曲の解説が網羅された本と、ショパンのバラードのCDに、 びびはびびお気に入りのショパン名曲集のCDにサインをしていただきました。 私が「24回全て聴きに来ますね」と言うと、小山さんは「ありがとう〜」と満面の笑みでおっしゃってくださいました。ところが、「あ〜、でもあんなにC(ツェー)にこだわってます〜、とか言っておきながらなんであそこでD(デー)を弾いちゃったんだろう〜」と、突然顏をくしゃくしゃにされてバガテルのミスを悔やまれ始めたんです!これにはビックリ!(@_@) 「いえいえ、演奏はとっても素晴らしかったですし、小山さんでもミスされるんだわってホッとしましたんですよ」と言ったのですが、小山さんは反省しきりでサインの手が止まるほど。 その様子にこちらが恐縮してしまったのですが、徹底したプロ意識の強さと、今回のリサイタルシリーズにかけられた並々ならぬ意気込みがずっしりと伝わって来て、私は感動を新たにしました。 びびは、小山さんに「がんばってね」と言われ、握手もしてもらい、もう芯からぼうっとなっていましたね。(笑) 小山さん、素晴らしい演奏と温かいお心遣いを、どうもありがとうございました。 音で綴る、壮大なピアノの旅が幕を開けました。 第2回目のテーマ色は深緑、メンデルスゾーン、シューマン、リストのプログラムで行われます。 あ〜、楽しみです。びびも私も待ちきれないかも・・・。(^^♪ # by pianoix | 2006-07-07 14:25
![]() 札響の第490回定期演奏会に行って来ました。 場所は札幌コンサートホールKitara。 演目は以下の通り。 指揮/高関 健(札響正指揮者) ピアノ/清水和音 管弦楽/札幌交響楽団 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版) これはもうもう、世界一好きなラヴェルのピアノ協奏曲が聴きたいがために早々と 行くことを決めていた演奏会でした。 ソリストが清水和音さんと言うのも、大きな動機でした。 25年前、弱冠20歳でロン=ティボーコンクールで優勝され、一大センセーションを巻き起こした清水さん。優勝直後に、札幌で札響とベートーヴェンの皇帝を共演されたのを 私は夢中で聴き、鮮烈な印象を焼き付けられたのです。 あの、清水さんがラヴェルを弾く!勇んでホールに向かいました。 ただ、今日のオープニングはいつもといささか違った様相を呈していました。 それは、先日亡くなられた、札響の桂冠指揮者であった岩城宏之さんを追悼する 演奏から始まりました。 曲目は、シューベルトのロザムンデより抜粋。会場一帯が厳かな雰囲気に包まれました。 岩城さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。 さて、本来のプログラムへ。 一曲目のストラヴィンスキーは、実は聴いたことがなかったのですが、 ストラヴィンスキーらしい斬新さと、ロマンティックな甘さを両方兼ね備えた素敵な曲でした。様々な場面が展開され、聴いていてバレエの情景が次々と目に浮かんできました。 何と言ってもコンサートマスターの伊藤亮太郎さんのソロが大変素晴らしかった!優雅で高貴な音色に魅了されました。 続いて、待ってましたのラヴェルです! パシッと言う鞭の一撃からピアノが軽やかに鳴り出すと、もうすっかり心は踊っています。 清水さんのピアノは、しっかりとした音でありながら、まろやかでもあり、軽快に進んで行く、ラヴェルのピアノコンチェルトにすごく合っていると思いました。 中でも高音部の華やかさが秀逸!鍵盤たちが生きているかのように、清水さんのタッチに応えてポンポンポンと、気持ちよく溌剌と跳ね返って来ます。 オケもそんなピアノに誘導されたり、また逆にリードしたり、絶妙のチームワークを発揮してあっという間に1楽章は終了。 次は私が最も愛する2楽章。 35小節のピアノソロが始まると、清水さんの世界にすっかり引き込まれてしまいました。 何と言う音!優しく切なく、でもそれがしつこすぎず、優美な旋律が適度な節度を持って弾き進められていきます。遠い日の想い出を懐かしみながら、でもしっかり前を向いて歩いて行く、と言うような・・・。 清冽な意志を持ったピアノソロに、私は打たれまくりました。もう、この時点で涙が出て止まらなくなっていました。 曲の終盤は、このメロディをコール・アングレが奏でて、ピアノは伴奏に回ります。 清水さんは隠れ過ぎず、出過ぎず、抜群のコンビネーションできっちりと主旋律のサポートをしながら音楽を引っ張って行きました。そして全てを終えた最後のトリルは、この上ない滋味にあふれ、ただただ、美しかったです。 ああ、ただただ、泣けました。 疾風怒濤の3楽章、もうこれはドキドキ感がたまらない演奏でした。小気味良いピアノに対し、最初少々遅れ気味?の部分もあったオケの反応も、どんどんと良くなり、 胸躍る駆け合いに、こちらも知らず知らずのうちに体を揺らしていました。 最後のバスドラの一撃でフィニッシュ! ブラウ゛ォ!私もびびも、手が真っ赤になるまで拍手しました。 やっぱりラヴェルはいい〜! いっそう大好きになりました、ピアノ協奏曲最高!!! 後半はペトルーシュカです。 元々有名でもあり、ピアノに編曲もされていて、あの「のだめ」でも取り上げられたこともあってびびもものすごく楽しみにしていた曲でもあります。 なんと、ピアノパートにはラヴェルに引き続き、清水さんが担当されるではありませんか!?\(◎o◎)/!これは嬉しい驚きでした。(札響のHPではそのことが書かれてありましたが^^;) ペトルーシュカと言えば、超有名な「ロシアの踊り」の階段駆け上り下りの旋律!いろいろな楽器が順を追って奏で、その中から、清水さんのピアノの音がまぶしく輝いて飛び出して、そのあとはまさしく、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ。 最初のストラヴィンスキーが弦だけだったのに対し、こちらはフルオケであり、ピアノやチェレスタも入っています。あらゆる楽器のソロや、アンサンブルなどの趣向も多々施され、全曲通して最初から最後まで、オーケストラの醍醐味を堪能しました。 聴いていて面白さ満点の曲でもありますが、見ていても相当に面白い曲でもありましたね。 私とびびは今回、前から3列目のやや右寄りに座っていたのです。 はっきり言ってそこからは弦の方々しか見えず、後ろの管や打の方々はよく見えなかったのですが、それでもさすが金管の王、チューバはその大きさ故、上から突き出たその勇姿がはっきりと見え、目を楽しませてくれました。あの大きなチューバにやっぱり大きいミュートを付け外しするときなんて、失礼ながら「落としたらどうしよう・・^^;」とか いらぬ心配してドキドキしてしまったり・・・。 そう言う余計なことも思いながら、一方では、全く違うことも思っていました。 このペトルーシュカと言うお話は子供の頃、「バレエ物語」と言う本を読んで衝撃を受けたお話でもありました。 あまりにもかわいそうで救いどころがないお話、読んでとてもショックを受けた、あのお話が曲を聴くとともにどんどんと蘇って来て、胸が痛くなって来たのも事実です。 最後にペトルーシュカの幽霊が現れ、静かな弦のピチカートで曲が終わりますと一瞬、会場は水を打ったような静けさ。そして堰を切ったような万雷の拍手に。 「素晴らしい〜!良かった〜、良かった〜!」と私もびびも声に出して言っていました。 またまた手が痛くなるほど一生懸命、拍手です!(^^♪ 指揮者の高関さんも、清水さんも、オケの方たちも力を出し尽くしたと言った感、 アンコールはなく、何度もの答礼のあと、みなさん充実の表情で舞台を去られました。 私たちの心もまた、充実感、充足感で満ち足りていたのは 言うまでもありません。 # by pianoix | 2006-06-25 10:00
![]() 近藤嘉宏さんのピアノコンサートに行って来ました。 会場は札幌コンサートホールKitara、大ホール。 日曜の昼下がり、ピアノの名曲とともに優雅な時間を過ごして来ました。(^^) プログラムは次の通りです。 ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」、夢 ラヴェル:水の戯れ ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調Op.3-2[クレムリンの鐘」、ヴォカリーズ アルベニス:組曲「スペイン」より前奏曲 グラナドス;スペイン舞曲より「アンダルーサ」 バラキレフ:東洋風幻想曲「イスラメイ」 ショパン:ノクターン 嬰ハ短調「遺作」、ノクターン第10番 変イ長調、 幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66、スケルツォ第3番 嬰ハ短調 リスト:ラ・カンパネラ、愛の夢、超絶技巧練習曲より第4番「マゼッパ」 ●アンコール ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調第2楽章 ショパン:英雄ポロネーズ 近藤さんのコンサートを聴くのは2002年の9月以来二度目です。 近藤さんは毎年のように札幌にいらしていて、名曲コンサートを行っていらっしゃいますが、今年の選曲はどなたでも知っているいわゆる超有名曲と、ピアノやクラシックに興味関心がある方、勉強されている方に人気がある有名な曲とがバランス良く散りばめられていて、味わいのあるラインナップと思いました。このラインナップを聴きたいと言って、とても楽しみにしていたのは実は娘のびびでした。 ところが、そのびび、熱を出してしまい、残念ながら行けず。 代わりに体が空いていた義姉を誘い、二人で行って来ました。 いや〜、舞台に現れた近藤さん、四年前と変わらず、実に爽やかな身のこなしです。 さっとピアノの前に座り、「月の光」の最初の音が響いた途端、パッと場の空気が変わりました。何と美しい・・・としみじみ・・・。 続く「夢」、出だしの左のアルペジオがポワンとしてふわっと浮いているような感じ。まさしく夢の中、夢見心地です。すごい、巧みなペダル使いのなせる技ですね。その伴奏に誘われて、幻想的な右のメロディが重なって行きます。 ああ、いいなあ、やっぱりこの曲好きだわ〜、と半ば泣きそうになりながら聴き入りました。 「水の戯れ」、これは面白かったです。私が弾いたのとはあまりにも違っていて。(笑) キラキラと輝く水の玉が様々に姿を変えて行く様子がすごく良く表現されていると思いました。が、何と言うか、曲想の変わり目などで少し間がありすぎ、流れが止まってしまったりするのは少し残念かとも。 ラフマニノフは「ヴォカリーズ」が良かったですね。元々聴いているだけで涙が出てしまうほど大好きな曲なのですが、何声にもなる音の重なりから、哀愁を帯びたメロディがくっきりと浮かび上がり、胸を打ちます。 近藤さんご自身による編曲なのですが、やっぱりコーダの高音部での主題の再現部分が何ともいいです。たまらなく切なくて美しくて、やはり泣いてしまいました。 躍動感あふれるスペインもの、「アンダルーサ」はギターの音が聴こえてくるようでした。 前半のトリ、「イスラメイ」。これはとにかく楽しかった。難曲として知られていますが、踊りたくなるような楽しさにあふれた演奏でした。 途中何度か小休止のため舞台袖に引っ込んでまた出てこられるのですけれど、いずれもスタスタスタッとピアノの前まで来て、すっと四方にお辞儀、そして パッと座り、黒地のハンカチをこれまたパッと置くや否や、すぐに曲が始まります。 すごく弾き始めるのが早い!それでいて、静かで優しい音も、地底を轟かす強い音も すぱっと狙った通り出しちゃうんですよね。 なんかその一挙一動から、何もかもが誠にスマート。 義姉は「この人の演奏は胃にもたれなくていい」^^;と言っていましたが、すごく的を射ていると思いました。 休憩を挟んでショパンです。 ここでは断然ノクターンが良かったです。有名な「遺作」も良かったですが、あまり聴くことがない10番が、とても清々しく印象的でした。 さて、リストです。 実は今回のコンサートで、私が一番良かったと思ったのは「ラ・カンパネラ」でした。 けっして技巧の華々しさや大げさなアクションが前に出ることなく、終始、澄んだ鐘の音が幾様にも鳴り響いて、あまりの美しさに私の魂は揺さぶられました。 久々に素晴らしい「カンパネラ」を聴きました。 渾身の演奏「マゼッパ」では視覚的なお楽しみどころも満載で、私たち観客は大いに堪能しました。神々しいフィナーレを飾って、さすがに近藤さんにも疲労の色が・・・。 あまり長い曲はないとはいえ、これだけのヴァラエティ豊かな曲たちを色とりどりに弾き分けるのは肉体的にも精神的にもものすごく大変なこと、と改めて思い、私も心からの拍手を送り続けました。 そんな拍手に応えてアンコールは三曲。最初のノクターンを聴くと、やっぱりこの方のノクターンはいいなあと再認識。 近藤さんは抜群のテクニックもあり、超難曲もさらりとお弾きになる訳ですけれども、私はどちらかと言うと近藤さんが静かでしっとりと流れるような曲を弾かれる方が好きです。 ただ、コンサートの最中でも何度か感じたのですが、ペダルの残響が少々耳障りなところがあり、せっかくの麗しいき響きが濁ってしまっていたのは非常にもったいないなと思いました。 続くモーツァルト、もう純真でこれこそ心が洗われる、と言った表現がぴたりとはまる演奏でした。 そして、お得意の「英雄ポロネーズ」がやはり?登場!だいぶお疲れだったと思うのですが、そんな色は微塵も見えることなく、とことんかっこ良く、力強く、バシッと決めてとコンサートを締めくくってくれました。場内は興奮の坩堝です!!ブラウ゛ォ! 舞台上にはまたいつもの近藤スマイルに戻った近藤さんが、深々とお辞儀をしていました。 私と義姉もすっかり舞い上がって拍手していたのは言うまでもありません。 で、舞い上がりついでに四年前は遠慮したサイン会にも並んでしまいました。^^; 私が行ったときにはすでにものすごい列。見ればみなさん、CDを何枚も抱えていらっしゃったり、ちゃんとしたデジカメなど用意されています。 うわあ、Jクラシック界のプリンスと呼ばれる近藤さんの凄まじい人気を目の当たりにし、ただのミーハーな私は正直怖じ気づきました。 が、目の前に現れた近藤さんは(わ!顏小さい、ホントにかっこいい!!(*_*;)、 大仕事を終えたとは思えないほど実に爽やかで 私が家から持って行ったラヴェルのCDにこれまた、慣れた様子でささっとサインをしてくださいました。 「素晴らしかったです」と言うと「ありがとうございます。あ、ちゃんと乾かしてくださいね(←サインに対して)」とおっしゃって、にこっと近藤スマイル♪ わあ、本当に果てしなくスマートな方なのだわ、とちょっとぽ〜っとしてしまった私です。^^; 義姉とも「ホントに爽やかだったね〜。良かったね〜」を何度も繰り返し、私たちは帰路につきました。 久々に青空になった初夏の札幌にとても相応しいコンサートでした。(^^)v びびは、今日(12日)になって熱も平熱になり、回復へ向かっています。次回の近藤さんのコンサートはぜひぜひ、びびと一緒に行きたいと思います。 # by pianoix | 2006-06-12 17:44
![]() 札幌コンサートホールkitaraのある中島公園の桜。 や〜、とうとう行って来ました。 ツィメルマンのリサイタル!! 2006年日本公演、一昨日の盛岡に続く2番目、 札幌コンサートホールkitaraでのプログラムは次の通り。 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調KV.330 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」 ショパン:バラード第4番 ヘ短調 ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ グラジナ・バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 アンコールはガーシュインの3つの前奏曲と、主催者側も曲名が不明の^^; ノクターンのような曲・・・。 古典から順を追って現代曲まで。 ツィメルマンのレパートリーの深さも伺い知れます。 とにかくすごい、もうこの世のものとは思えない綺麗な音。 ペダルを多用しないブリリアントな音たちは まるでオーケストラの様々な楽器のよう! 少し長めの溜めやフェルマータから産み出される絶妙なメリハリとも相まって 音楽が喜んで喜んで、仕方がないと言った感じでした。 何と言うか、ツィメルマン自身が音楽、なのです。 ピアノを弾こうとか、音楽をしようとか言うのではなく、 そこに、ただ美しい音楽があってこちらに届けられている、そんな感覚。 優しい曲も激しい曲も、圧倒的な安定感と段違いの完成度で こちら全部を包み込んでいきます。 もう、最初から最後まで感動しっぱなし、 午後7時開演のリサイタルは、 あっという間の二時間でした。^^; 特に良かったと思ったのは、最初のモーツァルト。 始めの音からうわっっと涙が出そうになりました。 元々私はモーツァルトはあまり好きではないのですが、 今日のソナタは別でした。 何と言う音!すごい!美しい! 天上の音楽を聴いているかと思うほどに、良かったです。 そして、悲愴ソナタ。 なかでも3楽章の出だしのフレーズ、数回出てくる訳ですが、 単に切なげなだけではなく、その中に憂いを秘めたり、強い意志を持たせたり、 見事な弾き分け! 有名すぎるこの曲ですが、聴いていてこんなに感情が高まったのは 今までにありませんでした。 心底ドラマティックなショパン、心躍る色彩豊かなラヴェル、 そして初めて聴くこともあり、情熱的で躍動感あふれる演奏にすっかり 惹き付けられてしまったバツェヴィチ・・・。 どれもがただただ、素晴らしかったです。 聴くところによると、ツィメルマンは常に相応しいピアノを選定し、 音響などの効果も充分に研究してコンサートを行っているそうです。 素晴らしい音楽を、最高の環境と条件で 表現しようと言う、その姿勢にも深い感銘を受けました。 客席には著名な音楽家のお姿もちらほら・・。 終演後には、出待ちの人だかりもすごかったです。 私とびびは、すぐに帰って来ましたが。(笑) ああ、なんだかツィメルマンの音色が耳について離れません。 すごく幸せな気分・・・。 本当に聴きに行って良かったです。 # by pianoix | 2006-05-09 23:29
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